ハムかつサンドはたべものです

行くぜ!!日本一の向こう側!!

吉川の復活はマイナーチェンジにあり

日にちがあいてしまいましたが回顧編再開です。今回は吉川。昨季は見事に復活してくれました。ことあるごとに吉川の復調がカギと書いてきただけに吉川が二けた勝ってくれたから2位になったという気はします。

さて何が変わったのか?MVPの2012年から2015年までの吉川の武器であるまっすぐとスライダーの内容を調べてみました。なおデータは毎度おなじみのデータで楽しむプロ野球さんからのデータを編集したものです。

1吉川

スライダーの割合に変化がないのですが年を重ねるによってまっすぐの割合が減ってきています。15年は12年と比較しても約10%の減少。表にはありませんがほかの10%はストレート、スライダー以外の球種を使っていることになります。

なぜそうなったのか?12年終盤で痛めてしまった肘の影響が考えられます。13年、14年とまっすぐの空振り率がみるみる減ってしまっています。いい時のまっすぐが戻らない、それでスライダーを多く使う技巧派の転身をはかり15年シーズンでは見事にはまったということでしょう。

三振にとるボールも昨年まではまっすぐ、スライダーと同じような数でしたが15年はスライダーがほとんどになります。困ったときはスライダー、それがはまったのが15年の吉川でした。

しかし、今季はこのスタイルで戦えるのか?心配になる数字がありますので見ていただきましょう。

吉川2

右打者の長打率の高さが気になります。被打率、被出塁津は左右関係がないのですが長打率の差が大きいのが気になります。被Isodと書いたのは長打率ー打率で純粋な長打を打たれた指数ですがこの数字を見ると一目瞭然です。

なぜ右に長打を打たれるのか?結局はまっすぐとスライダーしか頼れるボールがないからです。スライダーは右打者には内に入ってくるボール、打つ側としては中に入ってくるボールは打ちやすいし、投げる側もしっかりとコースに投げ込むのは難しい。そこが吉川が右に長打を打たれやすいという欠点になっているようです。

対策としては右打者の外に逃げるボールを覚えるか、あとはやはり落ちるボールのマスターということになるでしょうか。チェンジアップかフォーク系のボールということになるのですが試合でも投げてはいる球種なのであとは精度を磨くことが今季のカギになるようです。マスターすればかなり安定した吉川が見られると思いますがどうなることでしょうか?あのまっすぐが復活してくれれば問題ないのでしょうがやっぱり難しいのでしょうかね。

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ジキルとハイドな有原の今季を振り替える

 今回は有原です。大谷、メンディ、吉川に次ぐ先発としてローテを守り8勝をマーク、新人王を獲得しました。しかし防御率は歴代新人王ワースト、4点台の防御率は過去3人しかいないという結果でした。この防御率でなぜ8勝できたのか?有原の投球内容を見ながら考えていきます。

 まずは今季の投球成績。今回のデータはすべて「データで楽しむプロ野球さん」のデータを編集したものです。
有原1

 6回以上3失点以下のQS達成率が44.4%なので2回に1回は試合を作っているのですが上の表を見ると2試合連続達成が1度限り。1度好投すると次回は炎上。2度炎上が続くわりに2度続けての好投は出来ないというのが今季の有原でした。あとおもしろい法則がありました。実は四死球が3以上あるとQSは絶対に達成できないのが今季の有原。つまり制球が不安定のときはどうしようもできなくなる、そういう傾向が出ていました。

 次はQS到達と未達の時の成績。当然未達のほうが数字が悪いに決まっているんですが同じQS44%台のメンディと比較して悪い時にどれだけの内容で踏ん張れるか確認してみましょう。
有原3

 メンディがもう少しいいのかなと思い算出しましたが企画倒れでした。(汗)でもそのメンディと比較しても未達時の防御率に差があるのがわかります。1イニングに1失点近く失点ですから悪い時にはなすすべがないことがわかります。
しかしこの状況でも8勝ができているということがある意味すごいことで安定性が高くなればもっと上の内容を目指すことができる、4球団競合でのドラ1は間違いではなかったんだなと思います。
次は球種別の被本塁打、奪三振数の成績です。
有原2

 抑えるのも打たれるのもストレート、それに近いボールであることが明白です。まっすぐの投球比率が50%前後のため当然ではあるのですがよくも悪くもまっすぐのピッチャーという内容です。有原は球種も多く総合力で抑える投手と見ていただけに少々意外な結果でした。ルーキーだから小細工せずぶつかっていけ!と言われているかもしれませんがこの内容をみるとまっすぐ主体ではやや厳しいのかなという内容。フォーク、チェンジアップをもう少し活用していけばいいのですが、追い込み方もカギにはなってきそうです。

 最後にまとめてみると
 毎回の登板で出来不出来の差を小さくすること、そのためには制球を安定させること。まっすぐばかりではなくもう少し変化球をうまく使っていけること、そこが有原の課題になるかもしれませんね。

 内容にばらつきが大きすぎるだけに防御率は悪くなっていますがいいときにはしっかりと一軍でも戦えています。来季は一軍の雰囲気になれるだろうし飛躍してほしいところです。


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メンディはそんなにリードを吐き出してるのか検証してみた

 今回は来日2年目のメンドーサ。QSの低さが気にはなりますがイニングイーターとしての働きを評価されているし、防御率も3点台とまとめています。そんなメンディを分析してきます。

 メンディといえばリバースです。得点を取ってくれたのにすぐ吐き出すイメージ、そんなイメージを持たれてる方も多いかと思います。そこで本当にメンディは得点をもらった後すぐに失点をしているのか?リバース頻度を調べてみます(われながらひどいネーミングだ)

 調査方法を記しますと得点を取った直後に失点をしたかどうかですが対象イニングで途中降板した場合は基本的には今回の対象から外しています。というのはランナーを残したまま交替ですから失点したかどうかは判断ができないからです。ただしイニング途中降板でもその投手が投げて失点し替わったものは対象としています。(あくまでもマウンド上で喫した失点だけで自責点の対象でも後続が打たれて喫した自責点は対象外です)

 メンディの数字だけではさすがにわかりづらいのでファイターズの規定投球回達成の大谷と吉川、そして他球団代表として防御率、投球回、勝ち星までも近い西武・十亀の3人を比較対象として並べてみます。
1めんでぃ
 リバース濃度というのは直後失点/掩護点。援護の分、どれだけ吐き出したかという数字です。こうみるとやっぱりメンディよく吐いてるという印象ですね。
 大谷は頻度が少ないが濃度が濃いめ。吉川は頻度は高いものの濃度が低め。やはりメンディはよく戻しているという感じが十亀と比較しても感じることができます。
ここで飲み会の席に例えると

大谷『あいつがあそこまで酔っぱらうのは珍しいなあ』

吉川『あいつトイレに毎度かけこむけどその割には平然としているなあ』

メンディ『またあいつやらかしてるの、だれか何とかしろよ…』

と飲み会ならそんなヒソヒソ話が聞こえそうです。(^^;)

 さてそんなメンディですが実は6,7月が非常に好調で4連続QSと今季一番の出来でした。そのときはリバースがゼロとやはり援護のあとに失点をしないことが彼の信頼の上昇につながると思います。でも掩護点以上に失点をしたのが3回ありますがすべて4月まで。今季途中からその点の意識が高くなってきているのかもしれません。
 さて次に見ていきたいのが昨年との比較。まずは左右打者別の成績です。(データで楽しむプロ野球さんから)
メンディ2
 去年は左打者に打たれていましたが今季は左右ほとんど差がない成績、つまり左打者対策が功をなしたということです。さてどんな対策をしたのでしょうか?球種別成績です(データで楽しむプロ野球さんから)
メンディ3
 昨年はスライダーが主な球種で三振の割合からも何が何でもスライダーというピッチングから今季はいろんな球種で三振をとっているように討ち取る引き出しが増えてきた印象です。シュート(多分ツーシーム)主体に変化球を混ぜるピッチングに代え変化球で打ち取るスタイルに変更、しかも今季はチェンジアップがよく効いていたことが確認できます。左打者の外に逃げるチェンジアップがピッチングの幅を広げることができたのは間違いなさそうです。

 最後にメンディといえばゴロピッチ。ゴロを打たせるのはわかるけどこれが成績につながっているのか?被長打率から被打率を引いた数字被IsoPを見てきます。この数字は純粋にどれだけ長打を打たれたかの確認になります。
メンディ4
メンディより少ないのが大谷だけ。昨年と数字が横ばいということでいかに長打を打たれないピッチャーかという証明になりました。来季は今季増えた四球を減らすこと、そして今季つかんだピッチングスタイルの確立ができれば今季より伸びる可能性もまだまだありそうです。最初は個人的には懐疑的だった契約延長も今回まとめて期待できそうだなと感じました。

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投手三冠でも大谷はまだまだ発展途上

 今回はようやくの投手の回顧1人目、いきなり大谷の登場となります。(背番号順でやっているだけなんだけど)

 今回もデータ中心に勧めていくのですがこの前の金曜日、北海道と岩手で大谷の特番が放送されていました。そこでこんな話が出ていました。

0ボール1ストライクのストレート、フォーク被打率が5割以上

 そのデータに解説者の金村氏が「3球三振が多いからそこを狙われているんじゃないか」との指摘があり大谷も同意していました。

 あそこまで細かいとデータとしては実戦的じゃないかなと思いながら確かに滅多打ちされたソフトバンク戦なんかは早めのカウントで打たれていたような気もします。そこでカウント別の被打率を調べてみます。なおデータは「データで楽しむプロ野球」さんからです。

大谷1

 1ストライク後の打率がほぼ3割以上。2ストライク目を取りに行くところを狙われています。先日就任が発表されました吉井コーチの就任会見でまっすぐの質を上げる必要があるようなことを言っていましたが2ストライク目をとりにいくのがまっすぐとフォークが中心。大谷の場合は追い込まれると140キロフォークという魔球があるので相手打者は追い込まれる前に打ちに行きたい、そうなると2ストライクまでで打者としては勝負したい、そのボールが他のボールより甘くなるのか配球に傾向があるのかはわかりませんが打者として早めに仕掛けたところをやられているそんな感じですね。

 一方2-2のカウントの被打率もよくありません。そこで大谷が2ストライク後のピッチングをどうしているのか、三振に取った場合のボールカウントを調べてみます。両リーグの奪三振王、藤浪と則本を比較対象としてみていきましょう。
大谷2
「データで楽しむ~」さんでは球種割合を棒グラフで紹介しているのですが0ボール、1ボールまではまっすぐ、スライダーがほとんどで2ボールからはスライダーが多くなる傾向が出ています。上の表をみると2ボールからの三振の割合が低くなっておりフルカウントからの三振率が非常に少ない、一方1ボールまでの三振率が非常に高いという傾向が出ています。則本、藤浪がフルカウントからの三振の割合が15%以上あるのに対し大谷は1ケタ。早いカウントで三振を取れずに粘られると相手を打ち取る手段がなくなり打たれてしまう、データからそんなことを推測してみました。

 まとめるとまっすぐの球質にまだ難があるため2ストライク目のまっすぐを狙われる、もしくはフォークがあまり活きない。持久戦で相手を抑え込める技術がまだ不足している。そんなところでしょうか。

 投球技術がまだまだ改善余地がある状態でこの成績ですから味方ながらあきれます(^^;)

 今季沢村賞の選考に最後まで残りましたが残念ながらマエケンが受賞となり大谷は受賞なりませんでした。何が足りなかったのか最終選考に残ったとされる藤浪を含め沢村賞の選考条件といわれる7項目を達成しているか確認してみましょう。
大谷3
 マエケンは完投数以外達成ですから受賞は当然、藤浪も勝利と投球回数がわずか足りないという状況ですから運が悪かったかもしれません。一方大谷は投げるイニングが絶対的に不足しているところがこの2人に比べると足りません。打者としても出ており投球間隔をあけて使うケースも多かったので仕方ないのですが逆に大谷がもう少し投手として投げていれば・・と思ってしまいます。
 吉井コーチも200投球回が目標と言っていましたし大谷にはシーズンコンスタントに投げる体力、コンディショニングが一層求められる来季になりそうです。
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課題は体力。中島卓也の2015年

五郎丸出なくてトリプルスリーが流行語大賞と発表になり野球ファンながら違和感を強く覚えるこの頃いかがお過ごしでしょうか?野球の世界ではずいぶん前から使っていたし、一般では知名度がない言葉のないようですしちょっとねえ・・・。

北海道ではすっかりカットマン、粘りうちというフレーズが定着しそうな中島を今日は回顧していきます。今までは打撃中心に書いてきましたが卓ちゃんはやはり守備と粘り。ということでその2点を中心に振り返ります。

まずは中島は143試合全試合先発出場。ショートという激務、しかも正ショート1年目での達成ですから非常に価値があります。それではどれくらい価値があるのか?144試合制になった07年以降のパリーグで全試合先発を果たしたショートを並べてみます。

ショート

ナカジ、ムネリン、西岡、今宮とそうそうたる顔ぶれ。ベストナイン,GGの常連だった面々が連なります。(今宮と卓ちゃんは進行形ですね)9年間でのべ7人は少ないのかどうかの判断は皆さんにゆだねますがその面々に肩を並べたことだけでもすごいことではないかと思います。なぜセリーグを出さないかって?だって鳥谷すごい!で終わっちゃうんでほかの選手かすんじゃうんですよ・・・。

次はセカンドとショートの9年間のフル先発出場の比較。セカンドとショートの負担の違いが判るかなと思って調べてみました。

二遊間

セカンドが少なすぎました。想像以上に(汗)。やっぱりセカンドもショートも負担が大きく一年間守り抜くと置いうのが大変な仕事ということなのでしょう。この期間でフル先発を達成した選手を名前だけ並べておきます。

賢介、本多、山田、菊池、西岡、ナカジ、川崎、井端、坂本、鳥谷、梵、今宮、そして卓ちゃん。

結局はチームで重要なピースを守り切ったこと、その部分には称賛に値します。

次は月別の打率。データはヌルデータさんからです。
中島1

夏場から数字が落ちてきています。やはりスタミナ切れかなと思います。特に9月は14失策中5失策をしているので打撃だけでなく守備にもバテが来てしまった、そんな気がします。そこで出塁率が高い7月と低い9月で比較してみます。
比較するのは粘りうちに影響があったかどうか。

中島2


1打席当たりの投球数は大差ありません。しかし8球以上投げさせた時の成績が大きく異なります。最初は粘って相手投手を根負けさせることができていたということですが逆に9月は粘るけど最後には中島が力尽きる、もしくは仕留められたところを仕留められず最終的に球数がかさんだ、そんな印象を感じました。実はこの集計をする前は9月ごろは淡白な打撃が多いのかなと思って調べてみたんですが球数的にはほぼ同じ。しかし粘って結果が出ていなかったので自分の中で粘っている印象が薄れていたのかもしれませんね。

中島卓也の課題ははっきりしています。シーズンを通してコンスタントに活躍できる体力ということになりそうです。日本代表にも選出されただけあって技術的には問題ありませんのであとはシーズン最後まで高いパフォーマンスを維持することですね。


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